実は私は1歳(ver1.10.2)の娘をもつ父親(ver28.2.3)エンジニアです。DeNAさんとこのイベント会場で面白そうなMeetupがあったので参加レポートです。
- 概要
- yukiasai「家庭内Slack導入までのお話」(15分枠)
- kohei_tabata「家庭をプロジェクトとして捉えなおして運営した話」
- YutakaTajika「我が家のAlexa事情 〜妻と娘と私とAlexa〜」
- tamadon「自作育児サポートアプリのその後」(5分枠)
- chun_ryo「子育て初期の困りごと、アプリ・サービス開発のネタ」(5分枠)
- tarappo「我が家のLINEを中心とした情報共有」(5分枠)
- tebasaki「育児タスクのカンバン管理 離乳食編」(5分枠)
- 所感
概要
家庭・育児で大変ななにかをエンジニアリングで解決・サポートできないか?というのを共有し合うために開催に至ったMeetup。
特徴としては
- 開催時間が早い(アルコールなし)
- 土曜開催も計画中
- 家族にその日のうちに情報共有したいという思い
- 主催者はそれぞれ別の企業に所属しているので特定の企業に依存しない
という感じになります。Meetupなのにアルコール類が一切ない(軽食やソフトドリンクはあった)、開催時間が早いというのは非常にめずらしくも「子育てエンジニア」のためのものとして有意義なMeetupでした。
今回は15分枠×3人と5分枠×4人の構成でした。
yukiasai「家庭内Slack導入までのお話」(15分枠)
「家庭内にSlackを導入したい」家庭に限らずとりあえず入れてみようぜエンジニアあるあるなんですが、そこに至る前にLINE APIでも代用していたがやはり機能制約的にも厳しかったので、お嫁さんを巻き込むためにアレコレ導入して引き込んでみた、というお話。
勝手にインストールやアカウント取得、機能作成などある程度勝手に進めておいて、動かしてみると良いよ・面白いよというのを見せるのが成功した要因っぽい。
リモートワークしている時、ビルド中に掃除や洗濯をするのはものすごく分かる気持ちになった。むしろ子持ちリモートワーカーとしては一般常識ではないだろうか。
関連リンク
- リクルートマーケティングパートナーズ〜サービスの紹介と新卒採用・中途採用などの最新情報〜
- 子育てと家族とLINE Messaging APIと - Qiita
- Integromat - The glue of the internet
- LINE Developerドキュメント
kohei_tabata「家庭をプロジェクトとして捉えなおして運営した話」
お子さんはいらっしゃらなかったが、家庭内で起こる問題をいち「プロジェクト」としてどうエンジニアリングで解決・保守運営しているかという内容。他の方と比べて隙を一切与えない徹底ぶりにただただ驚いた。
長期に渡って継続的に構成人が幸せであること
— OyamaMichinoku (@yamanoku) 2018年1月19日
=> 最小の労力(自動化)で構成員の高揚を継続的に最大化(要件定義)すること
夫婦間を良好にたもつためKPTを回す、という「怒りを制御するやり方」は目から鱗ものだった。家庭内は何より会社や日常でのストレス・怒り・イライラもKPTのPとして捉えると気が楽になりそうな気はする。
夫婦間の良好な関係=KPT
— OyamaMichinoku (@yamanoku) 2018年1月19日
・月に1回KPTで振り返り
・もやっとしたことはPに入力(対峙するのが問題になる)
・冷静な状態で振り返りができる(喧嘩・感情的にならない)
関連リンク
- saib studio
- 家庭を支える技術 Advent Calendar 2017 - Adventar
- Anova Precision Cooker | Anova Culinary
- esa.io - Expertise Sharing Archives for motivated teams.
YutakaTajika「我が家のAlexa事情 〜妻と娘と私とAlexa〜」
スマートスピーカーが世に出てしばらく経ちましたが、家庭内でAmazon EchoをAmazon Alexaでスキルを作って家電のオンオフや操作を音声操作してみた、という内容。
既存のAlexaのスキルではスマートホーム非対応デバイスで操作ができないため、IRKitとIFTTTとで連携するなど試してみたが自分の望む処理をしてくれるわけではなかったため、Alexa Skills KitとAWS Lambdaを組み合わせてスキルを自作。
育児とは両手が足りない状況がわんさかある。その中で音声操作で主に家電を動かしてみるというのは1つの打開策となりそう。
あとこうしたデバイスが子供の手の届かないようにどう設置するかの知見も貯めていきたいところ。
関連リンク
#子育てエンジニア の皆様の間で #natureremo が話題に!!そうなんです、Amazon EchoやGoogle Homeと連携すれば、子育てで手が塞がっていてもテレビやエアコンを操作できるんです! https://t.co/vLuCfaS5DV
— Nature, Inc. (@NatureIncGlobal) 2018年1月19日
tamadon「自作育児サポートアプリのその後」(5分枠)
これ => https://speakerdeck.com/tamadon/zi-yu-teenziniafalsejia-ting-nei-sheng-cun-zhan-lue の続編とのこと。
以前iOSアプリで育児の記録をSlackに記録するアプリを作成されたのですが、成長にともないスマートフォン操作で管理するのは難しくなってきたとのこと。そもそもアクティブユーザー2人でそこまでやる必要あるのか等。
それに対応するためにGoogleHomeでの音声認識機能を使って、 IFTTT, GAS, Slackを連携したプロダクトをつくっていきたいとのこと。
機能要件はどんどん変わるけど、子供の成長はアプリの完成なんて待ってくれない。
関連リンク
- 家計簿アプリ・家計簿ソフト「マネーフォワード」
- Google Home - スマート スピーカー&ホーム アシスタント - Google ストア
- Hearthstone: ハースストーン公式ゲームサイト
chun_ryo「子育て初期の困りごと、アプリ・サービス開発のネタ」(5分枠)
0〜3ヶ月の赤ちゃんには泣き声パターンがあり、ある程度はそのやりたい事や気持ちなどが特定ができるらしい。それにまつわる研究や論文などもある(関連リンク参考)。
iOS, Androidので泣き声判定のアプリなどはあるが、どれもいまひとつだったりフェイクアプリだったりしたので、1から作ってみるか…と思ったが肝心の自分の子供が生後3ヶ月を越してしまったため、泣き声パターンの判定はできなくなったという悲しい出来事が。
システムイメージは残して、次に子どもが生まれるときまでにいい感じに誰かに託せればとのこと。
関連リンク
- Android、iPhoneのアプリ開発ならブライテクノ【東京】
- Dunstan Baby Language - Wikipedia
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/1/2/1_2_2_21/_pdf
- https://www.niph.go.jp/wadai/mhlw/1984/s5908016.pdf
- http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/documents/171223_1/01.pdf
tarappo「我が家のLINEを中心とした情報共有」(5分枠)
www.slideshare.net
yukiasaiさんがSlack導入までたどり着けていたのですが、tarappoさんはLINEで情報共有されているとのこと。ご家庭だけでなく、ご両親も利用されているそうです。
LINE Notify APIやGAS、myThingsとを連動させてLINEに通知させているそうです。
- ゴミの日、今日の予定
- 誕生日情報(両親のは大事!)
- 寝る前に区切り通知
- 遊びの予定を通知
- 退社連絡
- カレンダーに何か予定が追加されたら
ですがLINE APIでやれることは限られているので、やっぱりSlackに移行したいなーとのことです。
関連リンク
- DeNA ディー・エヌ・エー | Delight and Impact the World
- LINE Notify
- myThings - あなたの毎日が、組み合わせで便利になる
- GitHub - google/clasp: Develop Apps Script projects locally.
- https://developers.google.com/apps-script/guides/clasp
- https://developers.google.com/apps-script/reference/url-fetch/url-fetch-app
tebasaki「育児タスクのカンバン管理 離乳食編」(5分枠)
離乳食をはじめるにあたり、27品目ある中でアレルギーを起こすものがないか、どういうものを食べたか、ストックしていたものはどれくらいあるか・いつまで保つか…といった管理が脳だけでは処理しきれるものじゃない。
そこでカンバンサービスTrelloを使用して、管理に必要な項目ごとでボードを作成してリストを可視化するようにしたそうです。
使う際には難しくない使い方でスマホで見た時を重視することで徹底することで管理問題を解消。ほかにも管理外とした項目があるそうですがそれは都度夫婦間で決めていければ、とのこと。
関連リンク
- 株式会社モンスター・ラボ|スマホアプリやWebサービス開発、音楽配信サービスやグローバルソーシングサービス
- Trello
- アレルギー表示に関する情報|消費者庁
- http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin1446.pdf
所感
時間的にも短いのがあって発表は駆け足な感じではありましたが、内容としてはどれも為になって面白かったです。
そしてエンジニア視点で提案することの中でハードルとなっているのは「配偶者が非エンジニア」で、それぞれで苦労されているところはあったようです。そうなった場合、やはりこちら側がいかに参入障壁を下げて共にやっていける環境を築けるかがキモとなっているなーとも思いました。今回の発表者の方はその部分の相互理解があったようなので、羨ましい反面自分も歩み寄りをやっていかないとなぁとも感じました。
という訳でこれまで「家のモノ管理」が杜撰だったかなと反省をして、Trelloにて食材リストボードを作成して週末の買い物をベースにどれがどれくらい減ってるかという管理をやっていってます。
Slackも今後活かしていきたいのでまず何ができるかなどを個人SlackTeamで引き続き触っていきます。GASがローカルで動かせるのはかなり便利になりましたね。
こちらからは以上になります。
興味が有る方は以下よりJoinをばどうぞ。
子育てエンジニアSlack Join
子育てエンジニアScrapbox Join
https://scrapbox.io/projects/childcare-engineer/invitations/f61f79a4c64999afc3deb04887af0530